名づけの考え方
この名前にした理由を、
自分たちの言葉で説明できるか。
名前に、たった一つの正解はありません。あるのは、決めた理由を説明できるかどうかです。名前の決め手は、名前を決めるための材料を集め、比べ、理由を言葉にするための道具です。
調査からわかること
親の約7%が名づけを後悔し、3人に1人は自分の名前に愛着がありません。
約7%
名づけを後悔している親
理由の1位は「画数がよくなかった」
36.8%
自分の名前に愛着がない人
理由は「好みでない」「ありきたり」「古い」「読まれない」
78.2%
名前の由来を知っている子ども
愛着がある人の理由の1位は「親が考えてつけてくれた」
本人が自分の名前を好きになる一番の理由は、画数でも珍しさでもなく、親が考えてくれたことと由来でした。 一方で名前が嫌な理由には「好みではない」「ありきたり・同名が多い」「古い名前」「正しく読まれない」が挙がります。 親の後悔では画数が1位で、次に漢字の選び方、読みづらさ、変わった名前、まわりとかぶったことが続きます。
調査ごとに対象と人数が違います。後悔の割合は 7〜12歳の子を持つ母親への調査(人数は非公開)、愛着は全国20〜69歳の1,100人(愛着がある 63.2%・ない 36.8%)、由来は小学1年〜中学3年の子と親900組の調査です。
名前を見る7つの要素
名前を好きになる一番の理由は、画数ではなく「親が考えてくれたこと」でした。
上の調査から、名前を比べるときに見る要素を7つに整理しました。どれを重く見るかは家庭ごとに違います。
1. 由来を一言で語れる
自分の名前に愛着がある人の理由の1位は「親が考えてつけてくれた」、2位は「由来・エピソードがある」でした。
このサイトでは: 提案(準備中)では、漢字の意味と込めた願いを文章で添えます。
2. 初めて見た人が読める
名づけで読みやすさを重要とした人は 92.6%。名前が嫌な理由にも「正しく読まれない」が挙がります。
このサイトでは: 名前の例は、近年よく使われている名前と、読みが漢字の音訓・名乗りに沿う名前から出します。
3. 響き・呼びやすさ
子ども本人が名前で気に入っている点の1位は「響きが良い」(27.3%)でした。
このサイトでは: 苗字と続けて読んだときの不都合な意味や音の重なりを確かめます(準備中)。
4. ありきたりすぎず、読めないほど珍しくない
名前が嫌な理由に「ありきたり・同名が多い」があり、好きな理由に「珍しい・かぶらない」があります。どちらに寄せるかは家庭で違います。
このサイトでは: どれくらい珍しくしたいかを選べるようにします(準備中)。
5. 書きやすく、説明しやすい
一生で何千回も書き、電話や窓口で説明する名前です。画数の多い苗字に画数の多い名前を重ねると負担になります。
このサイトでは: 名前の例には1字ずつの画数を出します。
6. 年を重ねても合う
名前が嫌な理由に「古い名前」が挙がります。流行は生まれ年を表してしまうことがあります。
このサイトでは: 流行の名前に寄せるかどうかを選べるようにします(準備中)。
7. 画数を「調べて決めた」と言える
名づけを後悔した親の理由の1位は「字画・画数がよくなかった」でした。
このサイトでは: 2つの数え方で計算し、両方の結果を並べて見せます。気になる名前を入れて判定することもできます。
画数(姓名判断)の扱い
画数は「信じるかどうか」ではなく、「調べたうえで決めた」と言えるように。
姓名判断には30以上の流派があり、同じ名前でも数え方で結果が変わります。違いは主に3つです。 旧字体で数えるか新字体で数えるか、部首を本来の字の画数で数えるか(さんずいを3画とするか4画とするか)、一字の姓や名に1画を補うか。 吉凶の表(1〜81)は多くの流派でほぼ共通です。
画数が人生を左右するという科学的な裏付けは確認されていません。それでも画数は、名づけで気にする人が半数を超え、後悔の理由の1位にもなっています。 そこで名前の決め手は、画数を「信じるかどうか」ではなく「調べたうえで決めた」と言える状態をつくることを目的にしています。
- 既定は、多くの本や鑑定で使われる伝統方式(旧字体・部首は本来の画数・霊数あり)です。
- 新字体方式(戸籍に書く字をそのまま数える)に切り替えられます。
- 名前の例には、もう一方の数え方での結果も並べて表示します。両方で良い名前も、片方だけ良い名前も、見て選べます。
- 特定の流派の名前は名乗りません。性別によって吉凶を変えることもしません。
候補を1つに絞る方法(準備中)
点数は答えではありません。ふたりで話し合うための材料です。
候補がいくつか残って決めきれないときのために、比べ方の手順を用意します。 選べない案を先に外し、大事にする要素に重みを付けて比べる方法は、英国政府の政策評価の手引き、NASA の技術の選定、日本の公共工事の入札でも使われています。
1. 選べない候補を先に外す
戸籍で使えない漢字、読みが通りにくい名前、苗字と続けると別の意味になる名前は、ほかの点が良くても選べません。点数で埋め合わせず、最初に外します。
2. 最初の直感を書き留める
採点の前に「いま一番気になる名前」を記録します。あとで採点の結果と見比べるためです。
3. 大事にする順を決める
要素に細かい点数は付けず、大事な順に並べるだけにします。順位から重みを作る方法は、研究で正確さが確かめられています。
4. 候補を要素ごとに見る
画数や書きやすさはプログラムが計算します。人が決めるのは響きや意味の好みだけです。
5. 分かれ目を見る
差がわずかなら「ほぼ同じ」と表示します。大事にする順を入れ替えたときに1位が変わるかどうかも見せます。
6. ふたりで別々に採点する
相手の答えを先に見ると、意見の幅が狭まることが知られています。別々に答えてから、評価が割れた要素だけを話し合います。
点数は答えではありません
この方法には限界もあります。理由を細かく分析しすぎると、選んだあとの満足度が下がるという研究があります。 公的な手引きも、点数の合計だけで決めることには注意を促しています。
そのため名前の決め手は、小数の点数を出さず、わずかな差は同じと扱い、最初の直感と結果が食い違ったときはそれを知らせます。 点数は、ふたりで話し合うための材料です。決めるのはご家族です。
このサイトがしないこと
「この名前なら幸せになる」とは言いません。
- 「この名前なら幸せになる」とは言いません。
- 画数や使える漢字の判定を AI に計算させません。計算はプログラムが行い、結果を確かめてから表示します。
- 出生届で読みが受理されるかは保証しません。最終的には届出先の市区町村でご確認ください。
出典
- クロス・マーケティング「名前に関する調査(2025年)」全国20〜69歳 1,100人
- バンダイ「子どもの名前に関する意識調査」(2018年)小1〜中3の子と親 900組
- ベビーカレンダー 名づけに関する調査(2025年)
- 小学館 HugKum「子どもの名づけで後悔していること」
- 英国政府 Multi-criteria analysis: a manual(2009年)
- NASA Systems Engineering Handbook 6.8 Decision Analysis
- 国土交通省 総合評価落札方式の運用ガイドライン
- Barron & Barrett (1996) 順位から重みを作る方法の比較
- Dawes (1979) 単純な加重の採点は直感より安定する
- Wilson ほか (1993) 理由を考えすぎると選んだあとの満足度が下がる
- Lorenz ほか (2011) 他人の答えを知ると意見の幅が狭まる
最終更新: 2026年10月10日